オビシャ

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大広戸のオビシャ

 氏子の五穀豊穣(ごこくほうじょう)、無病息災(むびょうそくさい)を願って、稲藁(いなわら)で蛇を作ります。近年は「蛇祭(じゃまつ)り」とも呼ばれています。
 寛文(かんぶん)年間(1661年~1673年)に始まったといわれ、村の繁栄には子どもを大切に育てるのが1番よいとされ、子どもたちも一緒に参加します。

 前日に 宿(やど)で蛇を作り、当日鳥居にくくりつけます。祝詞(のりと)をあげた後、蛇を鳥居からはずし、小学1年生から中学2年生までの子どもたちが蛇を担いで社殿を周り、宿へ向かいます。宿で昼食や甘酒などのご馳走(ちそう)を受けた後、神社に戻り境内で1年間の無病息災を祈って、蛇のお焚(た)き上げをします。この時の煙を浴びると風邪をひかないといわれています。

 

宿(やど)とは

 祭礼で祝宴をしたり休憩する際に、人々が集まり、もてなしなどをする家のことです。

 当番制で、一年ごとに町内の家が交代して担当しています。

 

 括りつけられた蛇 括りつけられた蛇

            鳥居にくくりつけられた蛇(大広戸香取神社)

 

[開催日]

 例年1月10日

[文化財指定日]

 平成14年(2002年)3月22日 埼玉県無形民俗文化財指定

 

オビシャとは

 オビシャとは、語源でもある「歩射(ぶしゃ)」、「備社(びしゃ)」と呼ばれる弓で的を射て、その年の豊作を占(うらな)う儀式のことです。
 主に関東地方東部で1~2月に行われます。
 市内では五穀豊穣(ごこくほうじょう)、家内安全(かないあんぜん)、無病息災(むびょうそくさい)、厄除開運(やくよけかいうん)などを願って、蛇を作る地区や弓矢で的を射る地区などがあり、「蛇祭(じゃまつ)り」や「祈年祭」、「あられ祭り」などの名称で行われています。

 

オビシャの蛇(クリックすると拡大して見れます)

 祭礼の前年の夏から、宿(やど)が蛇の材料となる稲藁(いなわら)〈蛇の本体〉や柳の根〈ひげ〉、真竹(まだけ)〈角・耳〉、もみ殻〈目玉〉などを用意します。
 祭礼の前日に宿で長さ約4メートルの蛇を作ります。(昔は5メートル以上ありました。)
 蛇が出来上がると口にお神酒(みき)をそそぎ、宿の座敷で一晩飾ります。
 蛇に使った柳の根は煎(せん)じて飲むと、熱さましや子どものひきつけに効くといわれており、お焚(た)き上げをする前にもらって、家へ持ち帰ります。

 

            オビシャの蛇

                                          (宮司蔵)

 

彦糸の蛇祭り

 蛇を作る儀式と、弓矢で的を射る儀式の両方を行うオビシャの一例として、彦糸の蛇祭りがあります。

 1月8日にオス・メスの2体の蛇を作り、オスは彦糸公園内にある弁天社脇の木、メスは100メートルほど北に進んだ道にある木に巻き付けます。
 蛇がいつまでも形を保っていればその年は豊作で、早く崩れると不作になるといわれています。
 蛇作りと並行して、疫病(えきびょう)・災厄祓除(さいやくばつじょ)のために辻飾(つじかざ)りを作り、地区の境にたてます。
 また、1月13日に彦糸女体神社で行われる「春の祭典」では、鬼の顔を描いた的と弓・矢を作り、氏子が順番に五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願って的を射る儀式を行います。

 

 オスの蛇 メスの蛇

       オスの蛇(彦糸弁天社)           メスの蛇(道沿いの立ち木)

    女体神社へ向かう 的を射る

             彦糸公民館から女体神社へ向かう        境内で鬼の的を射る(彦糸女体神社)


[開催日]

 例年1月8日(蛇作り)、1月13日(春の祭典)

   

 オビシャの鬼の的(クリックすると拡大して見れます)

 弓矢とともに祭礼前日に作ります。女体神社境内の立木にかけ、8メートルほど離れたところから氏子が順番に五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈って的を射ます。

鬼の的

 

 オビシャの弓矢(クリックすると拡大して見れます)

 真竹(まだけ)で作った弓と篠竹(しのだけ)(細い竹)で作った矢です。氏子は自分が放った矢を持って帰り、神棚に供えて災厄祓除(さいやくばつじょ)のお守りにします。

       オビシャ