DV(ドメスティックバイオレンス)について

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DV(ドメスティックバイオレンス)ってなんだろう?
             

                   夫婦喧嘩 と DV の違い       
                  

夫婦のあいだで、どちらかが暴力を振るったら「DV」と思っている人が多いのではないでしょうか?

では、夫婦喧嘩と「DV」はどう違うのでしょうか。夫婦が同等で、日頃からお互いに言いたいことを言い合って、それがたまに喧嘩に発展することもあるというケースはDVではありません。

 暴力は、どんな理由があっても許されませんが、喧嘩とDVには大きな違いがあります。

 それはDVに
 「強者が弱者を力で押さえつけ、コントロールする」という関係があることです。

 


○●○ DVとは? ○●○

DV は日頃から片方が一方的に暴力を振るう関係です。

 暴力というと、身体的暴力のことだと考えがちですが、そうではありません。むしろ、殴る・蹴るなどの身体的暴力は1週間に1回や月に1回か、もっと稀かもしれません。しかし、言葉や態度で脅かす、悪いことは全部妻のせいにする、「お前は何もできない」「誰もお前など相手にしない」とばかにする・ののしる・人前で恥をかかせる・まるで召使いのように扱う・友達に会わせない・電話をチェックするなどといった行動も精神的暴力や社会的暴力にあたります。こうした行為が日常的にあれば、DV であると考えられます。

  つまり、DVとは
 「夫や恋人が言葉やその他の暴力を使って脅かすことで、配偶者や恋人の生活をコントロールする」 ということなのです。

私たちの社会には、「男性は外で働き、女性は家庭を守るものである」という固定的な男女の役割分担意識が根強くあります。そこから経済力の格差が生まれ、男性は女性よりも社会的に大きな力をもちます。
 また、幼い頃から男は男らしく(強くたくましく)、女は女らしく(やさしくおとなしく)あるように育てられ、「男は多少暴力を振るってもかまわない」「女は男に従うもの」などといった男性優位の意識や、男性の暴力に対して甘い社会、女性の人権が尊重されない社会のあり方が、DVを生み出しているといえます。

 

 しかし、すべての男性が女性を殴るわけではありませんし、相手かまわず殴るわけでもありません。加害者は、社会の中で人を支配するには暴力が有効であると認識し、殴ってもいいと思っている相手を選んでいるのです。


 

身体的暴力

 殴る、蹴る、引きずり回す、突き飛ばす、首を絞める、刃物で切りつけるなど

精神的暴力

 何を言っても無視する、大声でどなる、脅す、批判しばかにする、大切にしているものを壊すなど

社会的暴力

 交友関係や電話、手紙を細かく監視する、実家との付き合いを制限する、外出をさせないなど

経済的暴力

 生活費を渡さない、「誰のおかげで食べられるのだ」などと言う、お金を取り上げたり貯金を勝手に下ろすなど

性的暴力

 無理やりポルノなどを見せる、避妊に協力しない、性的な行為を強要する、暴力的なセックスをするなど

 



では、DVはどういったきっかけで始まるのでしょうか?



最初は「心配だから」「愛してるから」と言って妻の行動(時間・場所・誰と会う・何をする)をチェックする、ちょっと遅くなると探しに来る、というようなことから始まるかもしれません。そのうち友達や妻の家族を極端に嫌い、批判して会わせないようにするようになったり、妻が出かけようとすると頼むから行かないでくれとしつこく迫ったり、不機嫌になるので出かけにくくなる、友達が来るとあからさまに嫌な顔をする、「何の用だ」と言うので友達が来なくなるなどの行動をとるようになることがあります。そうして、妻を他の人から引き離し、外との繋がりをなくすことで孤立させていきます。

そして、そのうちに妻を批判する・馬鹿にする・精神に異常をきたしているかのように扱うというようなことが頻繁になれば、妻も「自分に落ち度があるんじゃないか」「自分がおかしいのではないか」と思うようになるかもしれません。これがコントロールです。これに身体的暴力が加わると同時に「お前が~をしなかったからだ」と妻のせいにしたり、「~をしないと殴るぞ」と言って脅かされれば、したくないことでも怖いからする、次はもっと夫の言う通りにしようなどと考えるようになってしまいます。このように、次第にコントロールがひどくなるのが DV の特徴です。


 

DVはなぜ起こるの?



DVが起こる原因としてよく言われるのは、ストレス・酒・薬・怒り・性格(精神)異常などです。しかし、ストレスが高い仕事をしている人はDV を起しやすいかというとそういうことはありません。酒や薬も暴力を悪化させるものかもしれませんが、直接の原因ではないのです。

 もちろん、人は誰でも怒りを感じることがあります。
 しかし、怒りを感じるからといって必ず暴力を振るいますか?

 そうではないとすると、怒り→暴力とは、必ずしも言えないわけです。また、加害者が怒りのあまり我を忘れて暴力を振るっているかというとそうとも言えません。

 一般的に、DVの加害者は「誰にでも暴力を振るう怒りっぽい人」ではないことが多いからです。むしろ同僚や友達からはおとなしい、優しくていい人、まじめに仕事をする人と言われていることが多く、暴力を振るわれたと被害者が言っても、誰にも信じてもらえないことがよくあります。また、DV の加害者は精神病や性格異常者などと診断されることも普通はありません。なぜなら、前に述べたように、他の場面では問題を起していないことが多いからです。


 私たちは DV を "学習した行動" と考えています。

ご存知ですか?災害と暴力に悩む女性と子供のための「パープル・ホットライン」