新型インフルエンザ等の発生に備えて
新型インフルエンザとは
これまで人の間で流行を起こしたことのないインフルエンザウイルスが、鳥や豚などの世界から人の世界に入り、新たに人から人に感染するようになったもの、またはかつて世界的規模で流行したインフルエンザで、その後流行することなく長期間が経過し、現在の国民が免疫を獲得していないインフルエンザです。
毎年流行を繰り返す季節性のインフルエンザと異なり、ほとんどの人がそのウイルスに対する免疫を持っていないため、ウイルスが人から人へ効率よく感染し、世界的大流行(パンデミック)となるおそれがあります。
新型インフルエンザには、誰もが感染する可能性があります。
感染する可能性をゼロにすることはできませんが、十分な対策により低くすることはできます。感染を広げないために、一人ひとりが新型インフルエンザに「かからない」、「うつさない」ための対策をしっかりと行うことが、全体の対策に大きく寄与することとなります。正しい知識をもって、新型インフルエンザに備えることが重要です。
まずは日ごろから感染予防を!
新型インフルエンザ等は、一般的なインフルエンザと同様、主な感性経路は、感染した人からのせき、くしゃみなどの「飛沫(ひまつ)感染」と「接触感染」の2つです。
◎一人ひとりができる新型インフルエンザ対策
(1)手洗い
※うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。
(2)マスクを着用する
※予防用にマスクを着用するのは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限り着用する効果はあまり認められていません。
(3)普段の健康管理(休息と食事)で免疫力を高める
(4) 適切な湿度を保つ
(5)人ごみや繁華街への外出を控える
◎人へ移さないことも大切・・・ ~咳エチケット~
マスクをせずにせきやくしゃみをするとウイルスが2~3m飛ぶといわれています。
・症状のある人は、マスクを着用し、感染防止に努めましょう。
・せきやくしゃみをするときは、ティッシュなどで口や鼻を覆いましょう。
(とっさの時は袖や上着の内側で覆いましょう)
・周りの人からなるべく離れましょう。
◎もしもの時のために食糧や日用品の備蓄を
新型インフルエンザ等が流行した場合、状況によっては学校の閉鎖、企業の事業活動、その他の外出を制限されます。食糧等の生活必需品の買出しなどやむをえない外出を除き、不要不急の外出は極力控えなくてはなりません。食糧や日用品を最低限2週間分、備蓄しておきましょう。
【備蓄の例】
○食糧:長期保存が可能なもの
米、乾麺類(そば、そうめん、うどん等)、切り餅、コーンフレーク・シリアル類、乾パン、各種調味料、レトルト食品、缶詰、ミネラルウォーターなど
*乳幼児がいるご家庭は、粉ミルクや離乳食を用意してください。
○日用品、医療品
薬(胃薬、痛み止め、解熱鎮痛剤、医療機関からの処方薬など)、ばんそう膏(大・ 小)、ガーゼ・コットン(滅菌とそうでないもの)など
*解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)は、薬の成分によってはインフルエンザ脳症を助長することがあります。購入時に医師・薬剤師に確認してください。
○感染対策や治療に役立つもの
マスク、ゴム手袋(破れにくいもの)、漂白剤(次亜塩素酸:患者の下着やシーツなどを消毒するため)、消毒用アルコール(手指や室内を消毒するため)、発熱時にからだを冷やすもの(氷枕、ゲル状冷却枕、冷却シートなど)
●新型インフルエンザに備えた家庭用食料品備蓄ガイド(PDF:1,896KB)
【参考】
内閣官房ホームページ 「新型インフルエンザ等対策」
埼玉県疾病対策課
埼玉県衛生研究所(埼玉県内のインフルエンザの流行状況などが、確認できます。)
三郷市新型インフルエンザ等対策行動計画策定について