DV(ドメスティックバイオレンス)ってなんだろう?
・DVとは?
・「暴力」とは?
・デートDVとは?
・喧嘩 と DV の違い
・DVはなぜ起こる?
・DVはどういったきっかけで始まる?
・DVの被害の影響
・三郷市配偶者暴力相談支援センター
・ 女性相談
・その他のDVに関する相談窓口

DVとは?

DVとは、「暴力」を使ってパートナーを支配しコントロールすることです。
DVの被害は女性だけでなく、性別にかかわらず起こり得ます。
また、同性パートナー間でもDVは起こり得ます。
では、どんなことが「暴力」にあたるのでしょうか。

「暴力」とは?

「暴力」というと、殴る・蹴るなどの身体的な暴力を想像しがちです。
しかし、暴力はそれだけではありません。
暴力の種類について、下記に具体例を挙げます。
<身体的暴力>
殴る 蹴る 物を投げる 突き飛ばす
首を絞める 殴るふりをする など
<精神的暴力>
無視する 大声で怒鳴る モラハラ(モラルハラスメント)
人格を否定することを言う 人前で悪口を言う
「出て行け」など暴言を吐く
交友関係を制限する・チェックする など
<経済的暴力>
必要な生活費を渡さない
お金を取り上げたり貯金を勝手に使う
家庭の収入について何も教えない など
<性的暴力>
性行為の強要 避妊に協力しない など
<子どもを巻き込んだ暴力>
子どもへパートナーの悪口を言う
子どもへ暴力を振るうと脅す など
身体的暴力が起こっても日常的ではないかもしれません。
多くの場合は、別の形の暴力でパートナーを支配したり、
暴力と優しさを使い分けてコントロールしようとします。

デートDVとは?

DVは大人だけに起こり得る問題ではありません。
高校生や中学生など若い世代でも、恋人から「暴力」を受けることがあり、
それをデートDV(恋人間暴力)といいます。
「暴力」は、殴る・蹴るだけではありません。
こんなことはありませんか?
恋人が…
□スマホをチェックする
□交友関係を制限する(異性の友人の連絡先を消す、SNSをブロックさせる)
□「別れるなら死ぬ」などと脅す
□キスや性行為を強要する
□性的な写真を撮ったり、写真を送らせたりする
□避妊に協力しない
□中絶を強要する
□デート代をすべて支払わせる
□借りたお金を返さない
□物を投げつける
□たたく、殴る、蹴る
ひとつでも当てはまったら、恋人との関係が対等ではないかもしれません。
「嫌われたくない」「自分が悪いから…」と思って我慢していませんか?
また、これらはデートDVの一例です。
恋人との関係に違和感を抱いたら、「デートDVかもしれない」と
一度立ち止まってよく考えてみましょう。
デートDVは、小・中・高校生のような若い恋人同士でも起こり、
自分たちだけで解決するのは、とても難しい問題です。
もしあなたが悩んでいたら、信頼できる大人か 相談機関へ相談してみてください。

喧嘩 と DV の違い

喧嘩は対等な関係のパートナーとのぶつかり合いです。
夫婦や恋人とのあいだで、日頃からお互いに言いたいことを言い合って、
それが喧嘩へ発展することもあるかもしれません。
一方DVは「弱者を力で押さえつけ、コントロールする」という支配関係があります。
「パートナーと一緒にいるとビクビクする」
「自分の気持ちが言えない」
「常に顔色をうかがってしまう」
そういったことがあれば、パートナーとの関係が対等ではないかもしれません。

DVはなぜ起こる?

DV被害者の多くは女性です。
日本では、「男性は外で働き、女性は家庭を守るもの」という
固定的な男女の役割分担意識が根強くあり、経済的な格差が生まれています。
「女は男に従うもの」「男は多少暴力を振るっても仕方ない」などといった
男性優位の意識は現在でも残っています。
DVは個人の問題ではなく、こういった社会的な問題と大きく関係しています。
男性が被害にあうこともありますが、こういった社会的な背景から、
人に相談しにくく、支援に繋がりにくいという課題も考えられます。
また、一般的に、DVの加害者は
「誰にでも暴力を振るう怒りっぽい人」ではないことが多いです。
むしろ、同僚や友達からは
「優しくていい人」「まじめに仕事をする人」などと
言われていることが多くあります。
そのため、「暴力を振るわれた」と被害者が訴えても、
誰にも信じてもらえないことがよくあります。
DV加害者は、時と相手を選び、暴力を振るっています。
このことから、私たちは DV を "学習した行動" と考えています。

DVはどういったきっかけで始まる?

【「好きだから」と行動を見張る】
「心配だから」「愛しているから」と言って…
・パートナーの行動をチェックする
・誰と会ってどんな話をしていたのか報告させられる
【孤立させる】
パートナーの周囲の人(友達や家族)を…
・極端に嫌って会わせないようにする
・連絡を取らせないようにする
・出かけようとすると「行かないでくれ」としつこく迫る
【日常的に否定する】
・批判する「なんでこんなこともできないんだ」
・否定する「何をやってもだめだ」
・馬鹿にする「これくらいもできないのか」
否定された側は
「自分に落ち度があるのでは…」
「自分が悪いのでは…」
と思うようになっていく
【暴言・暴力・要求がエスカレート】
・突き飛ばすなど身体的な暴力が加わる
・「お前が~をしなかったからだ」とパートナーのせいにする
・「~をしないとどうなるかわかっているのか」と言って脅かす
暴言や暴力にさらされ続けると、
「本当はしたくないけど怖いからする」
「次はもっと言う通りにしないと」などと考えるようになります。
このように、徐々に支配され、
少しずつコントロールがひどくなっていくのが
DVの特徴です。
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DVの被害の影響
DVは、被害者の心と体を深く傷つけます。
加害行為から逃れたあとも生活に影響が出たり、
専門的なケアが必要になることもあります。
また、子どもが親の暴力を見たり聞いたりすることは、「児童虐待」にもあたります。
子どもの心身にも様々な影響を及ぼします。

三郷市配偶者暴力相談支援センター

DV被害に関するワンストップの相談窓口として、
三郷市配偶者暴力相談支援センター事業が令和2年7月1日から始まりました。
パートナーといると怖いと感じたり、緊張したり、、、
パートナーからの暴力で悩んでいませんか?
体を傷つけられることだけが暴力ではなく、
大声でどなる、大切なものを壊す、
性的行為を強要する、避妊に協力しない、生活費を渡さない、
子どもへパートナーの悪口を言うなど、
暴力の種類には様々なものがあり、体と心を深く傷つけます。
暴力は次第にエスカレートして、被害が深刻になることがあります。
ひとりで悩まずお話ししてみませんか?
「つらい」「なにかおかしい」と感じていたら、一度ご相談ください。
秘密は守ります。一緒に考えていきましょう。
日 時:月曜日から金曜日(祝日・年末年始除く)
時 間:午前9時から午後5時
電話番号:048-930-7834(直通)

その他のDVに関する相談窓口

With You さいたま
DVお悩みチャット@埼玉
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