ピロリ菌検診の結果の見かたについて

サブメニュー表示
左領域先頭へ 切替
1.ピロリ菌検診について
  最近の研究で、胃がんの原因のほとんどがピロリ菌によるものだということがわかりました。ピロリ菌に長期感染することで胃の粘膜が老化(萎縮)し、胃がんができやすくなると言われています。ピロリ菌検診では、将来胃がんができやすい胃粘膜かどうかの危険度を[A群・B群・C群・D群]の4段階で判定するものです。

 ●ピロリ菌とは
 人の胃の中に住む細菌で、ほとんどは幼少期に感染すると言われています。感染が慢性的に持続すると、胃の老化現象である萎縮性胃炎を引き起こします。さらに、胃潰瘍や胃がんの発生に深くかかわっているといわれています。ピロリ菌に感染のない人は年をとっても胃粘膜の萎縮が進みません。

●ピロリ菌抗体検査とは
  血液中に含まれるピロリ菌抗体を採血で測定し、胃の中にピロリ菌が存在しているのかを調べます。抗体が一定量以上ある場合には陽性となり、ピロリ菌に感染している、あるいは過去に感染していたと考えられます。

●血清ペプシノゲン検査とは 
 血清ペプシノゲンとは、萎縮性胃炎の程度を示す指標です。この検査は、胃粘膜で作られる血液中のペプシノゲン量を採血で測定し、胃粘膜の健康度を調べます。血清ペプシノゲン検査が陽性の場合、胃粘膜の萎縮・炎症が進行し、胃潰瘍やポリープ、胃がんなどが発生しやすい状態と考えられます。

2.ピロリ菌検診の結果について

判定

結果

「A群」

胃がんになるリスクはとても低いです。ただしA群と判定されても、胃がんにならないわけではありません。この検査では今の胃の状態はわかりませんので、腹痛や吐き気などの自覚症状があれば医療機関に相談しましょう。

「B,C,D群

要精密検査:将来の胃がん発生の危険度が中等度以上と判定されたため、内視鏡検査などの精密検査が必要です。あくまでも、将来胃がんにかかりやすいかどうかのグループ分けですので、必ずしも現在がんになっている、必ずがんになるということではありません。精密検査で現在の胃の状態をしっかりと確認しましょう。


判定

A

B

C

D

血清ペプシノゲン検査

陰性(-)

陰性(-)

陽性(+)

陽性(+)

ピロリ菌抗体検査

陰性(-)

陽性(+)

陽性(+)

陰性(-)

胃の状態

健康的な胃粘膜です

少し弱った胃粘膜です

弱った

胃粘膜です

かなり弱った胃粘膜です

結果

異常ありません

精密検査が必要です。









3.結果についての注意事項

  受診時に以下の対象除外項目にあてはまることがあったかたは、検査結果が正確に出ていない可能性があります。問診で確認をしている項目ですが、その際に申告をしていないものがあれば、かかりつけ医にご相談ください。

      対象除外項目     

腎機能が低下しているかた

胃切除術を受けたことのあるかた

胃酸分泌抑制剤(プロトンポンプ阻害薬)を2か月以内に服用したかた

ピロリ菌除菌後のかた

4.来年度以降受診できる市の胃がん検診のご案内

 市で実施するピロリ菌検診は 生涯1度の検診になりますので、1度受診されたかたは今後受診することはできません。以下にフローチャートを記載しますので、ご自身が受診できる胃がん検診の内容をご確認ください。


わせ  三郷市健康推進課 健診予防係 ☎048-930-7773(直通)