食品ロスってなに?
■食品ロスとは、本来は食べられるのに捨てられてしまった食品のことです
家庭から出る食品ロスは、おもに以下の理由によって発生します。
- 調理に使いきれずに捨てられたもの 買いすぎ
- 賞味期限や消費期限が切れて捨てられたもの 期限切れ・直接廃棄
- 調理のときに食べられる部分が(皮の厚むき等)捨てられたもの 過剰除去
- 提供されたが、食べきれずに捨てられたもの 食べ残し
- その他の理由で捨てられたもの
年間の食品ロスの発生量 年間612万トン(平成29年度推計)
日本では、年間約2,550万トンの食品廃棄物等が出ています。このうち、食べられるのに捨てられている食品ロスは
年間612万トンであると推計されています(農林水産省及び環境省「平成29年度推計」)。
これは飢餓に苦しむ国への食料援助量(平成28年:約350万トン)の約1.8倍に相当する量です。また、日本人1人
当たりに換算すると、"お茶碗約1杯分(約139g・おにぎり約1~2個分)の食べ物"が毎日捨てられていることになります。
612トンの食品ロスのうち約46%が、一般家庭からの排出されるもので、約284トンも発生していると言われています。食品ロスを減らしていくためには、私たち一人一人の行動がとても重要です。
「食品ロス削減」は国際的な課題です!
国際連合で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で定められている「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)のターゲットの1つに、2030年までに小売・消費レベルにおける世界
全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させることが盛り込まれるなど、国際社会全体で取組みが進められています。

SDGs12:つくる責任つかう責任
食品ロス削減のために
① 残っている食品を確認してから買い物に行きましょう
② バラ売りや少量パックなど使い切ることのできる量を買いましょう
③ 地元で採れた野菜など旬の食材を買いましょう
④ 賞味期限と消費期限の意味を理解して買い物をしましょう
⑤ 賞味期限、消費期限の残りの期間が短いものを選んで買い、早めに使い切りましょう
|
賞味期限
|
消費期限
|
意味
|
おいしく食べることができる期限。
この期限が過ぎても、すぐに食べることが
できないということではありません。
|
期限が過ぎたら食べない方が
良い期限。
|
表示
|
3ヶ月を超えるものは年月で表示し、
3ヶ月以内のものは年月日で表示。
|
年月日で表示。
|
対象
|
スナック菓子、カップめん、缶詰等
|
弁当、サンドイッチ、生めん等
|
※開封したら期限に関わらず早めに食べましょう!
① 野菜などの傷みやすい食品は早めに使い切りましょう
② 食品に適した方法で保管して長持ちさせましょう
③ 賞味期限を正しく理解し、期限を過ぎてもすぐに廃棄せず、食べられるかどうか判断しましょう
④ 食べきれる量を調理して、作りすぎないようにしましょう
⑤ 使い切れなかった食品は保管して早めに使い切りましょう
⑥ 今まで捨てていた野菜の茎や皮など使って料理しましょう
⑦ 余ったパンをパン粉にするなど残った食品を別の料理に使いましょう
食事編
① 好き嫌いをなくして残さず食べましょう
② 食べきれなかった料理は保存して早めに食べましょう
③ 好き嫌いのある子どもが食べられるように調理を工夫しましょう
④ 外食では食べきれる量を注文しましょう
⑤ 宴会時には“残さず食べよう!30・10運動”を実践しましょう
「残さず食べよう!30・10(さんまる いちまる)運動」・「食べきりタイム」
3010運動とは、宴会時の食べ残しを減らすためのキャンペーンで、
<乾杯後30分間>は席を立たずに料理を楽しみましょう、
<お開き10分前>になったら、自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう、
と呼びかけて、食品ロスを削減するものです。
食べきりタイムとは、宴会のお開き前15分間を「食べきりタイム」として、
自席で料理を楽しむ時間を設け、宴会等で発生する食品ロスを削減する取り組みです。
職場や知人との宴会から始めていただき、一人ひとりが「もったいない」を心がけ、
楽しく美味しく宴会を楽しみましょう。
3010運動普及啓発用三角柱POP ダウンロードページ
リンク集
・食品ロスポータルサイト(環境省)
・食べ物のムダをなくそうプロジェクト(消費者庁)
・農林水産省