帯状疱疹について

更新日:2025年03月27日

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令和7年4月1日から高齢者の帯状疱疹予防接種が定期接種になります(2025年3月24日更新)

帯状疱疹予防接種は、国において、予防接種法に基づく定期予防接種に位置づける方針が示されたことから、高齢者等の重症化予防を目的として、令和7年4月から接種を開始します。接種を希望するかたは、制度内容やワクチンの効果をよくご確認いただいた上で接種をご検討ください。 

対象者

過去に帯状疱疹ワクチンを接種したことがない三郷市民で、以下のいずれかに該当するかた

  1. 当該年度に65歳になるかた
  2. 当該年度に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になるかた(令和7年度から令和11年度までの経過措置)
  3. 当該年度に101歳以上になるかた(令和7年度のみ)
  4. 満60歳以上65歳未満のかたで、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害で日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有するかた(免疫機能の障害で身障者手帳1級相当)

なお、上記1~3の対象者となるかたへ3月下旬ごろに個別通知いたします。

ワクチンの種類・費用について

ワクチンの種類等
 

乾燥弱毒生水痘ワクチン

「ビケン」

(生ワクチン)

乾燥組換え帯状疱疹ワクチン

「シングリックス」

(不活化ワクチン)

接種回数 1回

 2回

(2回目は1回目の接種から原則2か月後、遅くとも6か月後までに接種する。)

接種方法  皮下注射 筋肉内注射 
有効性 

50~59歳:69.8%

60~69歳:64%

70~79歳:41%

80歳以上:18%  (注1)

50~59歳:96.6%

60~69歳:97.4%

70~79歳:91.3%

80歳以上:91.4% (注2)

予防効果  5~7年程度(注1) 11年以上(注2)
副反応
  • 頻度10%以上の副反応

発赤(44.0%)、そう痒感(27.4%)、熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)、疼痛(14.7%)、硬結(13.5%)

  • 重大な副反応(いずれも頻度不明)

アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎(注3)

  • 頻度10%以上の副反応

疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)、腫脹(24.2%)、筋肉痛(36.9%)、疲労(34.6%)、頭痛(28.3%)、悪寒(21.4%)、発熱(16.7%)、胃腸症状(12.0%)

  • 重大な副反応(いずれも頻度不明)

ショック・アナフィラキシー (注3)

自己

負担額

4,000円

1回あたり12,000円

<引用文献>

(注1)ZostavaxのSPS・STPS・LTPS試験(50歳代はZEST試験)
   国内での有効性について試験を行っていないため、本質的に同じワクチンとされているZostavaxの試験結果から引用

(注2)Shingrix Zoster-006・022・049試験

(注3)医薬品添付文書

 

予防接種の受け方

(1)三郷市指定医療機関で接種する場合

直接、医療機関に問い合わせをしてから接種をしてください。
予診票は医療機関に設置してあります。

(2)三郷市指定医療機関以外の医療機関で接種する場合

市内指定医療機関で接種ができない場合は、事前手続きをしないと定期接種の対象外(全額自己負担)となる場合があります。下記から手続き方法をご確認ください。

(注)不明な点がある場合は、必ず接種する前に健康推進課までご相談ください。

事前手続き確認方法

ア 県外で接種する場合

事前手続きが必要です。(3)

イ 県内で接種する場合

接種実施医療機関が埼玉県内相互乗入医療機関に該当するか確認する必要があります。埼玉県医師会ホームページ(リンク)よりご確認ください。

(ア)埼玉県内相互乗入医療機関の場合

事前手続きは不要で市内医療機関と同様に接種ができます。

ただし、三郷市の予診票を使用する必要があります。

(イ)埼玉県内相互乗入医療機関ではない場合

事前手続きが必要です。(3)

(3)事前手続き

ア 三郷市へ「予防接種依頼書交付申請書」の提出

提出方法は以下のいずれかになります。健康推進課窓口 (書類発行期間:その場で発行)
電子申請(申請はこちら)(書類発行期間:1週間程度)
郵送 (書類発行期間:1~2週間程度)
(注)書類発行期間はあくまで目安です。お急ぎの場合は窓口へお越しください。

イ 医療機関あて依頼文の発行

内容審査後、三郷市から申請されたかたへ、医療機関あての依頼文を発行しますので、その書類を受領しましたら事前手続き完了となります。

(4)事前手続き後の流れ

ア 予防接種の実施

申請した医療機関へ事前手続きで発行された書類と三郷市様式の予診票を提出して予防接種を実施してください。なお、接種費用は医療機関窓口で全額お支払いください。

(注)申請された内容とは異なる場合、定期接種の対象外(全額自己負担)になります。

   例:申請していない予防接種(接種回数)を実施する、医療機関が異なる等

イ 三郷市へ接種費用の請求(償還払い)

接種費用は医療機関で全額お支払いいただいた後、三郷市に請求書及び添付書類を提出していただくと、後日ご指定の口座に振り込まれます。なお、添付書類は下記の書類をご用意ください。

接種済証の写し(氏名を記入している状態の表紙、予防接種の記録の全ページ)
領収書及び診療明細書(接種した予防接種の単価がわかるもの)
本人確認書類の写し、または請求書への押印(窓口では本人確認書類の掲示のみも可)
(注)請求金額の振込は、提出書類の内容確認後、2か月程度かかります。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水ぼうそう(水痘)と同じウイルスが原因で起こります。多くの人が子どもの時に感染した水ぼうそうが原因で発症すると言われています。水ぼうそうが治った後もウイルスは生涯にわたって体内(神経節)に潜伏します。その潜んでいたウイルスが、過労やストレスなどにより免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して、皮膚に帯状疱疹を発症することがあります。そのため、帯状疱疹はヒトからヒトへ感染しないとされています。

帯状疱疹の発症は50歳以上に多く、約7割を占め、80歳までに約3人に1人が経験すると推定されています。

症状

顔や身体に痛みのある赤い斑点と小さな水ぶくれができるのが特徴です。

発症すると、はじめにピリピリ・チクチクといった神経性の痛みが起こります。その後、体の片側に発疹や水ぶくれが生じ、帯状に広がります。個人差がありますが、症状は痛みを伴うことが多く、3~4週間ほど続くと言われています。

予防するためには

帯状疱疹は免疫力が低下することで発症します。帯状疱疹になりにくい身体づくりをするために、次のことを意識して規則正しい生活を送り、免疫力を高めましょう。

  1. バランスの良い食事をとる
  2. 睡眠をきちんととる
  3. 適度に身体を動かす

 

任意接種について

任意接種の場合、帯状疱疹ワクチンは、50歳以上のかたが受けることができます。
ただし、法令に定められた定期接種の対象年齢ではないため、ワクチンを接種する場合は、全額自己負担となります。
接種費用は医療機関ごとに定められていますので、接種を希望する場合は直接医療機関にご相談ください。

予防接種による健康被害救済制度について

予防接種は、感染症を予防するために重要なものですが、健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの、副反応による健康被害をなくすことはできないことから、救済制度が設けられています。
制度に関する窓口は下記のとおりです。

  • 定期接種の場合
    予防接種を受けた時に住民票を登録していた市町村
  • 任意接種の場合
    独立行政法人医薬品医療機器総合機構

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進課
〒341-8501 埼玉県三郷市花和田648番地1
健康づくり係 電話番号:048-930-7771
地域保健係 電話番号:048-930-7772
健診予防係 電話番号:048-930-7773
ファックス:048-953-7096
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