こどもの感染症に要注意

更新日:2025年05月16日

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水痘(水ぼうそう)

県内では水痘(水ぼうそう)の感染者数が増加しています。

典型的な症例では、全身性でかゆみのある発疹、紅斑(皮膚の表面が赤くなること)や丘疹が現れて短期間で水疱(水ぶくれ)や膿疱(膿のたまった水ぶくれ)となり、痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。数日にわたり次々と新しい発疹があらわれるので、様々な段階の発疹(丘疹、水疱、痂皮)が同時にみられます。

発疹出現の1~2日前から、出現後4~5日(もしくはかさぶたになるまで)感染力があります。

成人、特に妊婦の感染は重症化しやすく、妊娠初期の感染によって、胎児に先天性水痘症候群という低出生体重、四肢低形成、皮膚瘢痕などを伴う先天異常をおこし、分娩前5日~分娩後2日の感染によって新生児に致死的な重症水痘が生じることもあります。

主な感染経路は、患者の咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」「空気感染」、ウイルスが付いた手で傷口や粘膜に触れることによる「接触感染」です。

感染が疑われるときは、事前に連絡した上で、速やかに医療機関を受診するととともに、家庭では、タオルや食器等の共用を避けるほか、マスク・手指衛生の徹底、換気などの対策に努めましょう。

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伝染性紅斑(リンゴ病)

県内では伝染性紅斑(リンゴ病)の感染者数が増加しています。

伝染性紅斑は2歳から12歳ころまでの幼少児を中心に発症します。約10日(4~20日)の潜伏期間の後、両頬に境界鮮明な紅い発しんが現れます。続いて体や手・足に網目状の発しんが拡がりますが、これらの発しんは、通常1週間程度で消失します。多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日前に、微熱や風邪のような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。発しんが現れる時期にはウイルスの排出量は低下し、感染力もほぼ消失します。
妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあります。保育園や学校など周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、感冒様症状の方との接触をできる限り避けるよう注意が必要です。

主な感染経路は飛沫感染、接触感染、経口感染で、基本的な感染予防対策は新型コロナウイルスと同様です。手洗い・うがいをこまめに行いましょう。

基本的には軽い症状の病気ですが、高熱や嘔吐などの症状がひどい場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

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