がん検診で「要精密検査」となったかたへ
今年度、がん検診を受診し、「要精密検査という結果が出ました。引き続き検査が必要です。」と判定されたかたは、すでに精密検査はお受けになりましたか。
がん検診は、精密検査が必要とされたかたが、精密検査を受診し、がんであった場合には速やかな治療につながること、また、がんでなかったかたが、引き続き必要な間隔で、がん検診を継続して受診することが大切です。
がんでないかたも、精密検査が必要と判断されることが少なからずあります。ただし、がんが発見されるかたがいることも事実です。
精密検査がまだのかたは、速やかにお受けください。
精密検査の結果について、医療機関からの精密検査結果連絡票の返信がないかたについては、保健師より受診確認の連絡をさせていただくことがあります。(三郷市では、精密検査の結果について分析を行い、検診ががんの早期発見につながっているか等、精度の高い検診を実施できるよう努めております。そのため、精密検査を受診されたかたは、その結果についての情報提供にご協力をお願いいたします。)
胃がん検診で要精密検査となったかたへ

胃がんはなりやすいがんですが、治しやすいがんでもあります。
早期に見つかれば97.1%治ります。(注釈1)
1.期(早期がん)生存率97.1% ⇔ 4.期(進行がん)生存率7.6%
(注釈1) 胃は、がんに罹患した人が一番多い部位です。(2010年 男女計)ここでいう「治る」(治癒)とは、診断時からの5年相対生存率(1期の場合)です。相対生存率とは、がん以外の原因で亡くなる人の影響を除いた数字です。
胃がんが見つかっても、早期なら胃を取らずに、内視鏡でがん細胞だけはぎとれます。
1.がんに印をつけて→2.がんを浮き上がらせ→3.切れ目を入れて→4.がんをはぎとる
早期の胃がんは、ご自身ではまず気づきません。
見つけられるのは専門家だけです。
早期の胃がんは、自覚症状がないのが普通です。
あったとしても、胸焼け、吐き気、食欲不振など、「今日はちょっと調子悪いかな」と思うような軽いものです。
異常がないから詳しい検査を受けないでいると、手遅れになる場合があります。

胃内視鏡検査
口や鼻から内視鏡を挿入し、胃の内部を直接見たり、組織の一部を採ってがん細胞の有無を調べます。
検査の準備としては、バリウム検査と同様に検査の前日からの食事制限が必要となります。
水分の摂取は可能な場合もあります。
検査の際には、胃の粘膜を見やすくする薬や、内視鏡を飲む際の苦痛を和らげるための喉の局所麻酔、胃の動きを抑える薬などを使用します。
また、鎮静剤や鎮痛剤の注射を用いることもあります。
検査時間は病変の有無や胃の状態で変わりますが、精密検査やいくつも組織生検を採る場合は20~30分かかることもあります。
(検査の詳細については、受診される医療機関の説明をご確認ください)
精密検査受診先の例
胃腸科、胃腸内科、消化器内科を標榜している医療機関を選択してください。
胃がん 基礎知識(がん情報サービス)
肺がん検診で要精密検査となったかたへ

初期には自覚症状がほとんどないのが肺がんの怖さです。
特に肺の奥にできるがんほど、咳や痰などの症状が出にくく、気づきにくいのが特徴です。
自覚症状がないので、初期の肺がんは検診でなければほとんど見つかりません。
肺がんは、死亡数が男女合わせて一番多いがんです。
男性の死亡数1位。女性の死亡数2位。
肺がん死の2人に1人は、喫煙者でも受動喫煙者でもありません。

精密検査受診先の例
CT検査ができる内科、呼吸器科を標榜している医療機関を選択してください。
大腸がん検診で要精密検査となったかたへ

「早く見つけて、早く治す」ことが大切。
早期のうちに治療すれば90%以上が治癒します。
1.期(早期がん)生存率99% ⇔ 4.期(進行がん)生存率15%
大腸がんは早期のうちはほとんど自覚症状がありません。
みなさん「血便がでたら」とか「異常を感じたら」病院に行こうっておっしゃるんですが、
大腸がんは、早期には自覚症状がないんです。
三郷市の大腸がん検診の結果、1日分だけ「陽性」のかたのなかでも、精密検査の結果、大腸がんであったかたが毎年いらっしゃいます。
そして、日本では、毎年約13万人が大腸がんにかかり、4万5千人が命を落としています。
早期には自覚症状がないので、「異常を感じたら」では、手遅れになる場合があります。
大腸内視鏡検査
肛門から内視鏡を挿入して、直腸から盲腸までの全大腸を詳細に調べる検査です。
検査当日に腸管洗浄液を1リットル~2リットル飲むなど、大腸内をきれいにする準備をしてから検査を行います。
通常、検査は20分程度で終わり、多くの場合大きな苦痛もありません。
軽い鎮静・鎮痛剤を使用することがあります。
もし、ポリープ等の病変を認めた場合、悪性か良性かどうかを調べるために病変の一部を採取して、どういう性状の病変かを顕微鏡で調べることもあります。
精密検査受診先の例
内視鏡検査ができる消化器内科を標榜している医療機関を選択してください。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)(国立がん研究センター がん情報サービスのサイト)
乳がん検診で要精密検査となったかたへ

近年、日本人女性の14人に1人が乳がんにかかると言われています。
乳がんは40~50歳代女性の死亡原因ナンバー1です。
年間1万人以上の女性が、乳がんで亡くなっています。
乳がんは早期発見で治癒します。

マンモグラフィ

病変が疑われた部位を詳しく観察するため、多方向から撮影します。
穿刺吸引細胞診、針精検
しこりなど疑わしい病変が見つかった場合、細い注射針を刺して中の細胞や組織を採取し、悪性かどうかを調べます。
精密検査受診先の例
乳腺外科や外科を標榜している医療機関を選択してください。
子宮頸がん検診で要精密検査となったかたへ

30歳代は、最も子宮頸がんにかかりやすい年代

子宮頸がんは、早期のうちに治療すれば90%以上が治癒します。
子宮頸がんが進行すると、子宮頸部全摘出術が必要となる場合がありますが、早期のうちに治癒すれば子宮を摘出せずに治癒できるため、妊娠・出産も可能です。

組織診
疑わしい部分から組織をとり、顕微鏡で診断する方法です。子宮頸部の組織診の際は、ほとんど痛みもなく、出血も間もなく止まります。
コルポ診
コルポスコープという拡大鏡のような機械で、子宮頸部粘膜表面を拡大して、細かい部分を観察する診断法をコルポ診と呼んでいます。組織診の組織を採取する際に欠かせません。
精密検査受診機関の例
婦人科を標榜する医療機関を選択してください。
子宮頸がん(国立がん研究センター がん情報サービスのサイト)
がんと診断されたかたへ
がんと診断され、治癒のご心配や生活のご心配など様々なことで不安になられることも多いと思います。そのような方々のためにがんに関する専門の相談窓口が設置されています。
1.がん診療連携拠点病院・地域がん診療病院
全国どこでも「質の高い医療」を提供することを目指して、都道府県知事による推薦をもとに、厚生労働大臣が検討会の意見を踏まえ、指定した医療機関です。
2.相談支援センター
がんと診断された場合に、ご本人や家族が、がんの治療を受けるうえでの不安や悩み、療養生活のことについて気軽に相談していただけるように設置されたものです。ただし、相談支援センターは担当医に代わって患者さんの病状や治療法を判断するところではありません。相談はすべて無料です。
3.生活・療養に関する情報
食事をはじめとする治療中のケア、治療費や生活費の支援制度、がんと仕事のQ&Aなど、日常生活の助けとなる情報を掲載しています。
症状を知る/生活の工夫([国立がん研究センター がん情報サービスのサイト)
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
健康推進課
〒341-8501 埼玉県三郷市花和田648番地1
健康づくり係 電話番号:048-930-7771
地域保健係 電話番号:048-930-7772
健診予防係 電話番号:048-930-7773
ファックス:048-953-7096
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更新日:2023年06月30日