施政方針(令和7年3月定例会)

更新日:2024年02月26日

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「ふるさと三郷 みんながほほえむまちづくり」を推進

 三郷市議会 令和7年3月定例会において、木津市長は令和7年度の施政方針を表明しました。その内容についてお知らせいたします。(令和7年2月25日)

はじめに

令和6年度は、少子高齢化対策として、子育て支援施策の更なる充実と、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施に積極的に取り組むとともに、能登半島地震の被災地支援、並びに、トイレトレーラーの導入など、災害対策の充実強化を図ってまいりました。
一方、社会情勢に目を向けますと、急速に進む少子高齢化やAI、デジタル技術の更なる利活用による利便性向上など、市民生活に直結する多くの課題があるほか、先月、八潮市で発生した道路陥没事故をはじめとする公共インフラの老朽化対策についても喫緊なものとなっております。
本市では、引き続き少子高齢化対策として、子育て家庭への支援、高齢者の健康寿命延伸に向けた取り組みを積極的に進めていくとともに、AIをはじめとするデジタル技術の活用に積極的に取り組み、市民サービスの更なる向上を図ってまいります。
また、上下水道管路の耐震化など、インフラ老朽化対策を講じ、より一層、安全・安心なまちづくりを進めてまいります。
 

令和7年度予算

令和7年度一般会計当初予算は、625億円を計上し、前年度から7.7%、44億5千万円の増で、18年連続の増額、過去最高の予算額となっております。
歳入につきましては、まちづくりが順調に進み、固定資産税の増収が見込まれるほか、昨年、実施された市民税の定額減税による市民税への影響もなくなることから、市税は、5.2%の増、約11億4千万円の増額となる約231億8千万円を計上し、歳入全体に占める割合は37.1%となります。
歳出につきましては、第5次三郷市総合計画前期基本計画に掲げる重点テーマに沿った、本市の更なる発展のために必要となる、多くの施策を盛り込んだ予算といたしました。

持続可能な拠点の形成~まちづくりは道づくり~

それでは、第5次三郷市総合計画前期基本計画に掲げる3つの重点テーマを踏まえ、令和7年度における主要な事業を申し上げます。


はじめに1つ目のテーマ『持続可能な拠点の形成~まちづくりは道づくり~』でございますが、「南部地域拠点 防災コミュニティ施設整備事業」では、令和8年度の開館に向けて、建築工事及び防災体験学習設備の製作を引き続き、進めてまいります。
「公共交通政策 推進事業」では、今年、開業20周年を迎えるつくばエクスプレス三郷中央駅の駅前広場を改修し、施設配置の見直しを行うことで歩行者の滞在空間を創出し、利便性の向上を図ります。
「都市計画道路 新和高須線 草加三郷線 駒形線 整備事業」では、道路交通の円滑化や歩行者及び自転車利用者の安全性の向上を図るため、引き続き、都市計画道路の整備を進めてまいります。
「都市公園等整備事業」では、水と緑の自然が楽しめる公園やボール遊び広場など、特徴や魅力があり、市民に親しまれる公園づくりを推進します。
また、「浄配水施設 耐震化事業」、「配水管整備事業」及び「上下水道耐震化事業」では、災害に強く、持続可能な上下水道の仕組みを構築するため、浄配水施設、並びに、市役所等に接続する上下水道管路等の耐震整備を進めます。

多様性のある地域の確立~地域コミュニティの充実~

次に2つ目のテーマ『多様性のある地域の確立~地域コミュニティの充実~』でございますが、
「ホストタウン推進事業」では、今年9月に世界陸上が東京で開催されることに伴い、ギリシャ共和国陸上競技選手団の事前キャンプの受入支援について、クラウドファンディングを活用し、実施してまいりたいと考えております。
また、ホストタウン交流を永続的に継続し、市の国際化と地域活性化を推進するため、ギリシャ共和国内の自治体との友好都市協定締結を目指してまいります。
「すこやかみさと 健康増進・食育推進・自殺対策計画 推進事業」では、企業や団体等と連携協力しながら、野菜や果物の適量摂取を促し、望ましい生活習慣の普及啓発を行ってまいります。
「がん患者ウェルビーイング支援事業」では、がん患者のウイッグ等や胸部補整具等の購入に要する費用の一部を助成し、対象者の経済的負担やがん治療によって変化する外見への心理的負担の軽減を図ります。
「小・中学校 学校司書配置事業」及び「図書館図書 購入事業」では、学校図書館における司書の更なる活用や児童書や絵本の充実により、こどもたちの成長と学びを応援するとともに、各図書館・図書室において、高齢者の生活や趣味に役立つ本を設置した「いきいき元気コーナー」の更なる充実を図ります。

質の高い教育と切れ目ない子育て支援の強化~子どもたちの成長を見守る・夢を育む~

次に3つ目のテーマ『質の高い教育と切れ目ない子育て支援の強化~子どもたちの成長を見守る・夢を育む~』でございますが、
「子育て支援事業」では、三郷中央におどりプラザで、就学前の児童と保護者を対象とした親子で集まる遊びの場を開催いたします。
「保育所運営管理事務事業」では、公立保育所の登退所管理、保護者との連絡等をICT化し、保育環境の向上及び業務の効率化を図ります。
「公営児童クラブ運営事業」では、幸房小学校第2児童クラブの敷地内に、新たに約200名の児童が登室可能な建物の増築工事を行います。
「乳幼児健康診査」では、こどもの発達について集団方式による5歳児 健康診査を新たに実施し、こどもの発達の特性に合わせた支援により、円滑な就学につなげてまいります。

重点テーマ以外の事業

最後に総合計画の重点テーマ以外の事業でございますが、「平和啓発特別事業」では、戦後80年の節目を迎えるにあたり、戦争の悲惨さ、命の大切さや平和への願いについて考える機会とするため、(仮称)平和を願う被爆ピアノコンサートを開催いたします。
「総合計画等策定及び管理事業」では、令和8年度を始期とする「第5次三郷市総合計画 後期基本計画」を策定いたします。
「庁舎管理事業」では、電話対応の品質を向上し、より良い市民サービスにつなげるため、外線電話の通話内容を自動録音する機能を導入いたします。
「全国健康福祉祭開催準備事業」では、令和8年度に埼玉県で開催される「ねんりんピック」において、本市で開催するスポーツチャンバラ交流大会の準備を行うとともに、プレ大会の開催を行います。
「消防指令業務 共同運用事業」では、令和8年度の東埼玉消防指令センターの運用開始に向け、施設及び消防指令システムの整備等を行います。
「市史編さん事業」では、令和8年度に「三郷村誕生70周年」となることに合わせ、古地図を補修してデジタル化し、郷土資料館等で展示公開し活用を図ります。
 

むすびに

以上、令和7年度における市政運営の基本的な考え方と施策の概要を申し上げました。今後も著しく変化する社会情勢に対し、的確に対応するための施策を積極的に展開するとともに、常にスピード感を持ち、市民感覚と経営感覚を大切にしながら本市の更なる発展に向け、『ふるさと三郷 みんながほほえむまちづくり』を推進してまいります。
新年度におきましても議員各位、並びに、市民の皆様のご理解とご協力を切にお願い申し上げ、令和7年度の施政方針といたします。
 

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