【三郷市PR大使】藤富郷さんインタビュー(広報みさと3月号掲載)

更新日:2024年03月15日

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広報みさと3月号(P.2~7)に掲載した特集記事「武蔵野線と三郷市」のナビゲーターである三郷市PR大使、藤富郷さんのインタビュー全文をご紹介します!

藤富さんインタビュー全文

ご自身のなかで一番古い武蔵野線の思い出は?

土手の上で武蔵野線を見つめる幼少期の藤富さんの様子

江戸川の土手の上で武蔵野線を見つめる藤富さん

記憶にはないのですが、よちよち歩きの赤ん坊の時に、江戸川の土手で武蔵野線を見ている写真があります。生まれ持っての鉄道好きなんでしょうね。

幼少期の武蔵野線の様子は覚えていらっしゃいますか?

貨物列車が中心で、中々電車がやってこないのが武蔵野線でした。やってきた電車も、オレンジ色のクーラーのない電車で、夏は扇風機はありましたが窓が開いていて、モーターの音がよく聞こえました。

当時と今の違いは何ですか?

本数が少ない(最初の頃は、日中は40分に1本)ので、武蔵野線の時刻に合わせて出発していました。帰りは、時刻表アプリがない時代ですので、乗換の新松戸や南浦和に着くと、待ち時間が20分も30分もあると。その時に、駅そばを食べようかと両親に言われるのが嬉しかったですね。暖かくておいしいそばを立って食べるのが、大人になったかのような気持ちにもなれましたので。待ち時間が長かったこその楽しみがありました。

武蔵野線にまつわる思い出のエピソードがあれば教えてください。

三郷団地は武蔵野操車場のそばでしたので、今のコンテナ列車ではない貨車を突放(とっぽう、自走できない貨車を坂の上から切り離すこと)して繋ぎ変えるガシャーンという音を聞きながら育ちました。

貨物列車をどんな機関車が引いてくるのかなと見るのが楽しみでした。武蔵野操車場は10年ほどで廃止になってしまいましたが、廃止の頃に操車場の公開イベントがあって、いろんな種類の機関車を目の前で見れて乗る事もできたのは、いい思い出になっています。

昭和60年の武蔵野操車場イベントで機関車が並ぶ様子

ヘッドライトを点灯した機関車が並ぶ様子

昭和60年の武蔵野操車場イベントに参加した10歳の藤富さん

イベント当時10歳だった藤富さん

イベントに展示された機関車その1

イベントに展示された機関車その1

イベントに展示された機関車その2

イベントに展示された機関車その2

武蔵野線の電車は、特急など走っていなかったので、オレンジ色の電車だけが走っていたのが、本数が増発して車両が足りなくなったのか、カラフルな編成で走っていたのがわくわくしました。

10歳まで新三郷駅がなかったので、三郷団地から三郷駅までバスで向かうのが大変でした。帰りのバスを待つ間に、ニチイの1階のロッテリアでハンバーガーが食べられるのは楽しみでしたが。なので、新三郷駅が開業した時は嬉しかったですね。自転車で駅に行けるだけで、電車での行動範囲が広がった感じがあって、気軽にお出かけできるようになりました。ギネスブックに載っていた位に上りと下りが離れており、船橋方面に行くのに傘を差さないといけませんでしたが、既存の橋を活用して駅が開業できて、三郷団地の住民にとっては大変便利になりました。

その後、上りと下りの統合の際に、どちらに寄せるのかという議論がありましたが、あえて団地から遠い方に駅を寄せて、手前にららぽーとやIKEAが作れたのは大正解です。昔は帰りにコンビニしかなかったので、大変便利になりました。

藤富さんにとっての武蔵野線の印象は?

東京からの放射線ではなくて環状線なので、13もの路線と乗り換える事ができ、どこへもショートカットで行けるのが魅力です。その分終電が早いのが難点ですが…。

開業時から踏切がなかったり、自動改札があったりと、今の技術に通じる路線です。安全に乗る事ができるのが武蔵野線かなと思います。

武蔵野線50周年にどんなお気持ちですか?

新しい路線と思っていたら、50年というと随分経ちますよね。通学で使っていた30年前は、大雨で築堤が崩れたり駅が水浸しになったり、強風や雪ですぐに止まったりと、災害に弱いことで知られていましたが、今では対策が施されており、災害に強い路線になってきました。ただ、今まで新車が1回しか入ったことがなくお古ばっかりなので、これを機に新車の香りがする新形式が入って欲しいですね。

市民の皆さんへメッセージをお願いします。

武蔵野線は環状線ということもあって、通勤電車だけでなく、貨物列車や臨時列車も走ってきます。「列車が通過します」というアナウンスの時にがっかりするのではなく、見上げて列車を見てみてください。種類も豊富で、北海道から九州まで行先も目的地も様々です。日本の線路が全国に繋がっているロマンを感じられるかなと思います。

インタビューを終えて

今般の武蔵野線特集にご協力をいただけないかご相談をしたところ、繁忙期にも関わらず、二つ返事でご快諾くださったPR大使の藤富郷さん。

インタビューでは、予定時間を超えてたくさんのお話を聞かせてくださり、鉄道ファンでなくても聞き入ってしまうエピソードが盛りだくさんでした。

半日の取材を終えた後は、インタビューを行った職員もすっかり鉄道ファンに!

貨物輸送路線として誕生した歴史を持つ武蔵野線は、知れば知るほどロマンあふれる路線です。ぜひ、特集記事もご覧ください!

インタビューに答える藤富さんの様子

インタビュー時の様子

藤富さんの私物鉄道模型

細部まで作り込まれた鉄道模型

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