棋士・佐々木勇気八段インタビュー(広報みさと令和6年10月号)
10月5日(土曜日)から12月12日(木曜日)に行われた第37期竜王戦七番勝負で、佐々木勇気八段が藤井聡太竜王に挑戦されました。
佐々木勇気八段はあと一歩及ばず惜敗しましたが、藤井竜王へ果敢に立ち向かう姿はたくさんの勇気を与えてくれました。
これからも、皆さんで佐々木八段を応援しましょう!
佐々木八段よりメッセージをいただきました!
初のタイトル戦になります。ここからの七番勝負も全力を出し切りたいと思います。
竜王戦という最高峰の舞台で持ち時間8時間の2日制を指せる喜びを成長に繋げていきたいと思っています。
インタビュー(広報みさと10月号掲載)
八段への昇段やNHK 杯優勝など、目覚ましい成績を残しておられますが、 ベストな状態を維持するためにどのようなことをされていますか?
対局は16 時間など長時間に及ぶこともあります。そして、そういった対局が連続することも多いので、とにかく体が資本です。技術面はもちろん、体力面でのケアを大切にしています。十分な睡眠をとるほか、スポーツで体を動かすなど、健康を第一に考えています。
2017年のインタビューでは、将棋へのストイックな一面を お聞きしましたが、オン・オフの切り替えはどのようにされていますか?
基本的にオフのときはあまりないです。特にここ1年は常にオンのように感じています。棋士は勝てば勝つほど対局の数が増えるため、完全にオフの期間はほとんどないです。ただ、オンの状態を続けつつ、隙間時間にスポーツをしたり、銭湯に行ったりして休息しています。
また、一日の中でちょっとした楽しみを作って気持ちを前向きにしています。自分の場合は、昼食が楽しみの一つで、夏の対局時はゴーヤチャンプルーやウナギを好んで食べています。
スポーツは何をされていますか?
バスケットボールのほか、最近はゴルフもしています。ただ、ゴルフは長時間のスポーツなので、時間的にあまりできる機会がないですが…。短時間でできる、ランニングや水泳をすることもあります。
2017年のインタビューから 気持ちや環境の変化はありますか?
現在はA 級として、棋士の中でのトップ10に入ることができて嬉しい反面、強い相手と対局することが多くなりました。一戦一戦はとても厳しいですが、対局相手から刺激を受け、成長できる環境にいると感じます。
強い相手との対局はどのようにお考えですか?
対局は受験に似ています。日程が決まっているので、勉強時間を増やすなど当日までにできることを積み重ねています。結果が出るか不安もありますができることをやっていくしかないです。
竜王戦への意気込みをお聞かせください。
厳しい勝負ではありますが、楽しみたいです。藤井竜王と対局することで、強くなれるのではないでしょうか。自分の納得のいく将棋がさせれば、結果はおのずとついてくるものと考えています。
最後に、将棋に打ち込むこどもたちに向けて、上達の秘訣や メッセージをお願いします。
強い棋士の将棋を並べてみることがいいですね。いい将棋を指で覚えることができます。初めたばかりの場合は、勝ち負けだけではなく「飛車や角などの大駒を取る」という目標を立てて楽しむのも良いと思います。こどもは上達が早いので楽しんでいるうちに自然と上達するのではないでしょうか。頑張ってくださいね!
過去のインタビュー(広報みさと平成29年12月号掲載)
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更新日:2025年06月17日