特定外来生物について

更新日:2023年07月31日

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外来生物法とは

正式には、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」という名称で、特定の外来生物による生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止することを目的としています。

特定外来生物とは

もともと日本にいなかった外来生物のうち、生態系などに被害を及ぼすものを特定外来生物として指定し、飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入が原則として禁止されています。
学術研究、展示などの目的で特定外来生物を飼養等したい方は、関東地方環境事務所長の許可が必要です。

特定外来生物の駆除は、鳥獣保護管理法で捕獲が規制されている哺乳類と鳥類を除いて、誰もが自由に行うことができます。
特定外来生物の種類については以下のリンクから確認できます。

以下の特定外来生物を市内で目撃した場合は、市にご連絡下さい。

アライグマ

米原産の、頭胴長(鼻の先からおしりまで)40センチメートル~60センチメートル、体重6~10キログラムの中型哺乳動物。
姿はタヌキに似ていますが、尾が長く、5~10本の黒い輪を持っています。
ペットとして輸入されて飼われていたものが、飼いきれなくなり野外に放されたり、逃げたりして野生化し、全国で分布を広げています。
繁殖力が強く餌であるカエルや昆虫、生活環境の近いタヌキなどの在来種の生態系に影響を及ぼすため、特定外来種に指定されています。

三郷市では、外来生物法に基づき埼玉県が策定した「埼玉県アライグマ防除実施計画」に基づき、埼玉県と連携を図りながら計画的に被害対策を行っています。

愛くるしい見た目ですが、気性が荒い生き物です。

アライグマを見つけたら、むやみに手を出すとかみつかれたり、ひっかかれたりして大変危険です。
絶対に手を出さないようお願いいたします。

捕獲されたアライグマが金網に入っている写真

写真は、三郷市で捕獲されたアライグマです。

木材の上に乗っているアライグマのはく製の写真

写真は、アライグマのはく製。埼玉県越谷環境管理事務所に提供していただいたものです。

タヌキ、ハクビシンは特定外来生物ではないため市では、原則捕獲等しておりませんのでご注意ください。

カミツキガメ

北米及び中米原産の、背甲長(甲らの長さ)約50センチメートル、体重約35キログラムまで成長する大型のカメです。
1960年代ごろからペットとして輸入されていましたが、最近、飼われていたものが野外の水辺に逃げたり放されたりして問題になっています。

危険を感じると、首をすばやくのばしてかみつこうとするため、大型個体にかまれたり引っかかれたりすると、大けがをするおそれがあります。

カミツキガメを見つけたら絶対に手を出さないようお願いいたします。

クビアカツヤカミキリ

クビアカツヤカミキリは、中国大陸原産の体長3~4センチメートル程度の黒いカミキリムシです。平成30年1月に「特定外来生物」に指定されました。
本来、日本には生息しないカミキリですが、平成24年に愛知県で初めて確認され、近年サクラ等の被害で注目されるようになりました。
埼玉県内では、平成25年以降、草加市内の用水沿いのサクラ並木で被害が確認されていましたが、平成29年7月以降、県北部、県東部の利根川流域で新たに確認され、被害の拡大が懸念されています。
令和元年7月三郷市内で初めて、サクラの木への被害が確認されました。

ヒトへの危害はありませんが、サクラなどバラ科の樹種を好み、幼虫が樹幹内を食害するため、樹勢が弱ったり、枯死するなどします。

市内での被害を防ぐためにも、皆様の敷地内の樹木で確認された場合には、駆除を行うとともに情報提供くださいますようお願いいたします。

樹木にとまっているクビアカツヤカミキリの写真

写真は、草加市に提供していただいたものです。

フンと木屑が混ざったフラスが木の根元に排出され、フラスを赤枠で囲んでいる写真

写真は、三郷市内で発見されたフラスです。

フラスとは…幼虫は樹木の生木をを摂食し、フンと木屑が混ざったフラスと呼ばれるものを排出する。

”クビアカツヤカミキリ被害防止の手引”が作成されました

埼玉県環境科学国際センターにおいて、サクラの外来害虫“クビアカツヤカミキリ”被害防止の手引が作成されましたので参考にご覧ください。

この手引書についての問い合わせについては、以下の連絡先に問い合せてください。

連絡先

埼玉県環境科学国際センター 自然環境担当
〒347-0115 埼玉県加須市上種足914
電話番号:0480-73-8331(代表)

ヒアリ

ヒアリは南米原産の体長2ミリメートル~6ミリメートル(大きさにバラつきがあります)の赤茶色のアリです。刺されるとやけどのような激しい痛みと水ぶくれ(水泡)ができるため注意が必要です。
本来、日本には生息しないアリで特定外来生物に指定されています。
国内では港湾関係施設やコンテナなどの関連施設で確認されています。海外からの輸送船を介してコンテナや貨物に付着して侵入してきたと考えられます。

現在、三郷市内で発見されておりませんが、疑わしいアリを発見された場合は、刺激したり安易に触ろうとせず、熱湯や市販のアリ用殺虫剤(成分:フィプロニル)をかけるといった方法で殺虫してください。

疑わしいアリを見つけたら ~ヒアリ相談ダイヤル~

環境省は、正確な情報発信および不安解消のため、ヒアリ相談ダイヤルを開設しています。

ヒアリ相談ダイヤル

電話:0570-046-110(一部機種では利用できないため、その場合は、電話:06-7634-7300)
受付日:月曜日・水曜日・金曜日・土曜日・日曜日・祝日(ただし12月29日から1月3日を除く)
受付時間:午前9時~午後5時
通話料は、相談者負担

オオキンケイギク

オオキンケイギクとは

オオキンケイギクは北アメリカ原産で、5月~7月にかけて黄色いコスモスによく似た花を咲かせます。繫殖力が非常に強く、在来生態系への影響を及ぼす恐れがある植物として、平成18年(2006年に外来生物法による「特定外来生物」に指定されています。

 

オオキンケイギクは以下のことが法律により原則禁止されています。

・生きたままの運搬

・栽培

・譲渡

・野外に放つことなど

 

詳しくは下記リンク先(環境省)を御覧ください。

特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律の規制に係る運用(植物の運搬及び保管)について

見分け方

キバナコスモスとよく似ていますが、花や葉の形で見分けることが出来ます。

 

オオキンケイギクの花の形

・花の色は黄色で中心も同じ色

・花の大きさは5センチメートル~7センチメートルくらい

・花びらの先はギザギザ

オオキンケイギク 花

 

オオキンケイギクの葉の形

・葉は細長いヘラ状の形

・葉の両面には荒い毛が生えています

・茎の高さは30センチメートル~70センチメートル程度

オオキンケイギクの葉

オオキンケイギクの葉 拡大版

外来生物被害予防3原則

  1.  入れない むやみに日本国内に入れない。
  2.  捨てない 飼っている外来生物を野外に捨てない。
  3.  拡げない 野外にすでにいる外来生物をほかの地域に拡げない。

野生動物との付き合い方

野生動物は様々な雑菌等を保有していることがあります。可愛いからと手を出すと、かみつかれたり引っかかれたりしてケガや感染症を発症する恐れがあります。

また、不適切な生ごみの処理や収穫残渣の放置を含め、鳥獣への餌付けは、人の与える食べ物への依存、人馴れが進むこと等による人身被害及び農作物被害等の誘因となってしまいます。

野生動物への過度な接触や、安易な餌付けは控えていただくようお願いいたします。

ビューワソフトのダウンロード

添付資料を見るためにはビューワソフトが必要な場合があります。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

クリーンライフ課 環境保全係
〒341-8501 埼玉県三郷市花和田648番地1
電話番号:048-930-7716
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