施政方針(令和6年3月定例会)

更新日:2024年02月26日

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「ふるさと三郷 みんながほほえむまちづくり」を推進

 三郷市議会令和6年3月定例会において、木津市長は令和6年度の施政方針を表明しました。その内容についてお知らせいたします。(令和6年2月26日)

はじめに

はじめに、能登半島地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災し、今もなお不自由な生活を送られている皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧復興をお祈りいたします。
さて、昨年5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行して以来、社会経済活動が本格的に再開し、ようやくこれまでの日常が戻ってまいりました。市におきましても花火大会やmisato styleなど、多くのイベントを4年振りに開催できたところでございます。
一方、社会情勢に目を向けますと、物価高騰につきましては予断を許さない状況が続いており、議員各位には先の市議会臨時会におきまして、経済支援策を実施するための補正予算をご決定いただき、改めて感謝を申し上げます。また、少子高齢化の進行、社会のデジタル化、災害の激甚化など、市民生活や事業活動に変化をもたらす事象が数多く存在しております。
市といたしましては、妊産婦や子育て家庭への支援、高齢者が健康で生きがいを持って暮らせるための取り組み、市の業務にデジタル技術を活用することによる利便性向上や効率化などを更に推進してまいります。また、災害につきましては、能登半島地震の被災地への支援として、物資の提供、給水車による応急給水活動、職員派遣などを行っております。派遣を終えた職員から現地の状況について報告を受け、改めて災害の恐ろしさを痛感し、防災や災害対応力の強化を進める必要があると再認識した次第でございます。
新年度におきましても議員の皆様にご理解を賜りながら、社会の変化に的確に対応していくための施策を積極的に展開するとともに、本市の更なる発展に向け、『ふるさと三郷 みんながほほえむまちづくり』を推進してまいります。

令和6年度予算

令和6年度一般会計当初予算は17年連続の増額、過去最高の予算額となります580億5千万円を計上し、前年度から3.5%、19億5千万円の増額となっております。
歳入につきましては、まちづくりが順調に進み、固定資産税は増収が見込まれるものの、定額減税による市民税の大幅な減収が見込まれることから、市税は1.1%、約2億6千万円の減額となり、約220億4千万円を計上、歳入全体に占める割合は38.0%となります。
歳出につきましては、少子高齢化対策、デジタル化の推進、防災機能の強化など、多くの施策を盛り込んだことから全体で増額の予算となったものでございます。

持続可能な拠点の形成~まちづくりは道づくり~

それでは、第5次三郷市総合計画前期基本計画に掲げる3つの重点テーマごとに令和6年度における主要な事業を申し上げます。
はじめに1つ目のテーマ『持続可能な拠点の形成~まちづくりは道づくり~』でございますが、「災害応急対策事業」では、災害時に断水などの影響により、避難所等でトイレが使用できなくなることに備えるため、トイレトレーラーを導入いたします。
「南部地域拠点防災コミュニティ施設整備事業」では、前川中学校の近くに防災とコミュニティ機能を備えた施設整備を進めており、令和8年度の開設に向け、令和6年度は建築工事や防災体験学習設備の製作などを行います。
「通学路安全対策事業」では、引き続き、舗装の修繕や歩道の無い道路に歩車道境界ブロックを設置するなど、通学路の安全対策を進めてまいります。
「都市計画道路 新和高須線 草加三郷線 駒形線 整備事業」では、道路交通の円滑化や歩行者の安全性向上を図るため、未整備区間の整備を進めてまいります。
「公共交通政策推進事業」では、三郷中央駅前の再整備として、駅前広場や周辺区域における機能性向上、広場スペースの確保、歩道の高質化を実施するため、令和6年度は詳細設計を行います。
「地域拠点基盤整備(フルインター化)事業」では、常磐自動車道三郷料金所スマートインターチェンジに東京方面への入口と東京方面からの出口を設置するフルインター化を実施いたします。
「消防車両・救急車両機器整備維持事業」では、車両や資器材の機能を維持するため、救急車両2台と消防車両1台を更新いたします。
「配水管整備事業」及び「県水直送管整備事業」では、更新時期を迎えた水道管を災害に強い耐震管へ更新するとともに、災害時に県水を直接市内へ配水できるようにするため、県水直送管を整備いたします。

多様性のある地域の確立~地域コミュニティの充実~

次に2つ目のテーマ『多様性のある地域の確立~地域コミュニティの充実~』でございますが、「基幹業務システム管理事業」では、運転免許証などからデータを読み取り、各種申請書を自動で作成できるスマート窓口の導入部署を拡大し、利便性向上を図ります。
「デジタル化推進事業」では、高齢者向けスマートフォン講習会の開催回数を増やし、デジタル格差の解消を進めてまいります。また、公共施設におけるキャッシュレス決済対応窓口の増設、職員とオンラインでやりとりができる遠隔窓口システムの拡充、自動翻訳システムの導入など、デジタル技術を活用し、行政サービスの向上を図ります。
「文化施設管理等事業」では、三郷市文化会館の大ホール、小ホール、展示室などについて、天井の耐震強化や設備更新に向け、令和7年2月から改修工事を行います。
「図書館図書購入事業」では、大活字本を含め、図書を充実させ、ふれあいブックワゴン1号車、並びに1月に導入した2号車を活用して小中学校、子育て施設、高齢者施設などへ本を届けます。
「介護予防事業」では、言語聴覚士による朗読会を開催し、高齢者の認知症予防及び介護予防へと繋げます。

質の高い教育と切れ目ない子育て支援の強化~子どもたちの成長を見守る・夢を育む~

次に3つ目のテーマ『質の高い教育と切れ目ない子育て支援の強化~子どもたちの成長を見守る・夢を育む~』でございますが、「母子健康教育事業」では、虫歯や歯周病による早産や低出生体重児の出生を予防するため、妊婦を対象に無料で個別歯科健康診査を行います。
「子育て支援事業」では、家事や育児に不安を抱える子育て家庭や妊婦、また、ヤングケアラーのいる家庭にヘルパーを派遣し、支援を行うことにより、虐待を予防するとともに、家庭内の養育環境を整えます。
「ファミリー・サポート・センター事業」では、ひとり親の保護者などが疾病などにより一時的に養育困難となった場合に、緊急サポートセンターの宿泊サービスを利用して児童を預けた際の利用額を助成いたします。
「産後ケア事業」では、育児不安や心身の不調のため育児支援が必要な方に対し、これまで宿泊型産後ケアを行っておりましたが、新たに通所による産後ケアも開始いたします。
「子育て移動支援事業」では、昨年度から子を出生した保護者に、タクシー、バス、ガソリン補助から選べる1万円分の利用券を配布しておりましたが、妊婦に対しても同様の支援を開始いたします。
「民間保育所等運営支援事業」「認定こども園運営改善費等支援事業」では、認可保育園などに対し補助を拡充することにより、障がいがある児童などの預かりを促進します。
「学校給食センター整備等事業」では、瑞沼市民センター敷地内に整備を進めている(仮称)瑞沼学校給食センターにつきまして、令和7年1月から中学校給食の提供が行えるよう準備を進めております。また、災害時には同センターの敷地の一部を防災広場として開放し、北部の地区防災拠点となる瑞沼市民センターとも連携させてまいります。
「地域クラブ活動整備事業」では、中学校部活動の地域移行を推進するため、外部指導者や関係団体との調整を行う部活動地域移行サポーターを配置いたします。

重点テーマ以外の事業

最後に総合計画の重点テーマ以外の事業でございますが、「住民基本台帳事務事業」「収納管理事務」では、3月1日からコンビニエンスストア等での証明書交付手数料を一律100円に引き下げますが、新年度においても100円を継続いたします。
「犯罪被害者等支援事業」では、犯罪に遭った市民やその遺族を支援するため、犯罪被害者等見舞金を新設いたします。
「スポーツ協会支援事業」では、みさとシティハーフマラソンを日本陸上競技連盟公認大会として開催いたします。
「スポーツ教室事業」では、令和4年1月に締結したJOCパートナー都市協定に基づき、オリンピアンを招いてのオリンピックデーラン事業を開催いたします。
「排水ポンプ場維持管理事業」では、大雨による水害軽減に向け、彦糸一丁目に排水ポンプを設置するとともに、既存の排水ポンプの更新工事を実施いたします。
「住宅施策推進事業」では、管理不全な状態である空家について、所有者等への指導の実施や所有者不明の場合における財産管理制度の活用などにより、空家等対策の強化を図ります。
「消防指令業務共同運用事業」では、令和8年度から近隣7市町が共同で指令業務を実施するにあたり、準備や調整を進めてまいります。
「特定健康診査等事業」では、特定健康診査の受診率を向上させ、生活習慣病の予防を図るため、無料で特定健康診査を受診できるようにいたします。

むすびに

以上、令和6年度における市政運営の基本的な考え方と施策の概要を申し上げました。
今後におきましても常にスピード感を持ち、市民感覚と経営感覚を大切にしながら『ふるさと三郷 みんながほほえむまちづくり』を推進してまいります。
新年度におきましても議員各位、並びに市民の皆様のご理解とご協力を切にお願い申し上げ、令和6年度の施政方針といたします。

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