若年性認知症とともに生きる 埼玉県オレンジ大使 市村さんからのメッセージ

更新日:2026年09月07日

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三郷市で初 「埼玉県オレンジ大使」が誕生しました!

左:埼玉県大野知事  右:埼玉県オレンジ大使市村定夫氏

左:埼玉県 大野知事
右:埼玉県オレンジ大使 市村定夫さん

市内在住の市村定夫さん(58歳)が、
令和8年9月3日、「埼玉県オレンジ大使」
に任命されました。

 

「埼玉県オレンジ大使」とは

認知症になっても自分らしく暮らしているかたが、ご自身の経験や思いを直接発信していく埼玉県の認知症普及啓発の取り組みです。

県知事からの任命により大使となった市村さんには、講演やイベントなどを通じて、認知症への理解を広める活動を行っていただきます。

埼玉県オレンジ大使に関する情報は詳しくは埼玉県のホームページをご参照ください。

知事との歓談

知事との歓談

知事と市村さんの2ショット

知事との2ショット

埼玉県オレンジ大使からのメッセージ

令和5年に若年性認知症の診断を受けた市村定夫さん。

診断を受け「人生終わった」と思い詰めていた時期もありましたが、家族や友人、そして地域の支えを受けながら、今では同じ立場にあるかたを支える活動に取り組まれています。

「埼玉県オレンジ大使」に任命されたことを記念して、これまでの歩みについてお話をお聞きしました。以下のメッセージについて、是非ご覧ください。

【市村さんのプロフィール】

司会進行を行う市村さん

イベントの司会進行を行う市村さん

氏名:市村 定夫(いちむら さだお)

年齢:58歳(令和8年9月現在)
 

経歴:
高校卒業と同時に運輸業界に就職

トラックの運転手として全国を飛び回る。

令和5年、違和感を感じ、医療機関受診。若年性認知症と診断され、一時期落ち込む。

令和7年、市内の認知症関連事業への参加開始。「自らも認知症普及啓発の力になりたい」と決意。

令和8年4月より、三郷市の認知症施策に協力を開始。
認知症について考える会議の「みさとオレンジ会議」の活動に参加し、認知症普及啓発イベントへの企画参加。
本人ミーティング(認知症当事者交流会)にて同じ立場のかたへの声かけ・交流活動(ピアサポーター活動)に取り組む。

令和8年9月3日、認知症本人大使「埼玉県オレンジ大使」に就任(埼玉県知事任命)

■ インタビューに応じていただいた理由は?

インタビューを受ける市村さん

インタビューを受ける市村さん

地域包括支援センターの人をはじめとした、支援者たちとの出会いかな。そんで、自分ができることって何なんだろうなって思って。

自分と同じような人がいたら、やっぱり手を差し伸べて、勇気づけたい。自分がそうされてうれしかったからね。

自分もいざ認知症なると、もう引きこもりみたいな感じで、人生終わったなって考えたし。結局一つ考えると、どんどんきりがなくなって。

でも、自分と同じような人の集まりで、オレンジカフェとか行くようになって、自分と同じような人でも楽しくやっているよって。

なんで自分がこんな若年性認知症になったのかなんて悩んだけど、悔やんだけど、でも、自分一人じゃないし、ほかにもそういう場所に行って楽しそうにしているし、普通に話しているし、別に悔やむことないと思えるようになった。

■ 異変と診断までの経緯

異変は令和5年。検査受けてCT撮って、MRI撮って、そしたら脳の萎縮が見つかった。

会社のほうで、群馬で働いていたので群馬の病院で(受診して)そこで認知症ですって言われて、そんで退社して、こっちに戻ってきて、市内の病院でまた検査受けて。
最終的に「認知症かもしれませんね」って言われて。

そこでどん底に突き落とされたような感じ、「人生終わった」「認知症っていえば、忘れてどっか行っちゃったりとか、そういう風になっちゃうのかな」って、当時思った。

■ 診断後、心が変わったきっかけ

ずっと家にも帰れず、知らない土地を仕事で回っていて、認知症と診断されたんだけど。家に帰ってきて、気持ちが楽になった。逆に優しくなりましたね。娘たちに。

認知症になって人生終わったって感じだったけど、家族が『そんなの、いっぱい忘れることあるよ。くよくよするなよ。死ぬわけじゃないんだからよ。』って言ってくれて。

周りの友達とか、家族とか、がもう全然普通に気を遣わなくてよくなりましたね。
気を遣わないで、いつもどおり。そんなつまんない顔していたらみんなに申し訳ないから、そっちのほうが嫌だって言われたから。

まあ周りの力っていうか、周りの人が自分の励みになってくれましたね。

■ 環境と人~認知症とうまく付き合うコツ~

妻は、今自分が読み書き苦手だから、全部引き受けてくれるし、何でも調べてくれる。外に出て仕事もしてくれている。感謝している。

(妻と立場が)逆転しているから家のことは自分がやって、買い物して料理して。いわゆる主夫ですよね。

自分が認知症だから、病気だから、働けないから、何もしなくても家族は許すかもしれないけど、気持ちですよ、気持ち。

人に対しての気持ちを、行動であらわすことが大事。そうすれば環境もよくなってくる。

■ 認知症になるかもしれないすべての人へメッセージ

インタビューに応える市村さん

メッセージを伝える市村さん

とにかく、一人でいるとろくなこと考えない。

自分だって認知症になって人生終わったなって。もう終わりだ、迷惑はかけられないって。思いましたもん。

でもね、実際なってみて、どっか行っちゃうかも、迷惑かけられないって思ったけど、でも、全然、今までどおり人に囲まれて生活をしていればね、なんの心配もなくなった。


きっと周りに助けられているからだろなって。だから自分も人の力になりたい。

認知症で困っている人や、ひきこもっている人がいたら『仲間じゃん』って言って、話聞きたいくらいですよね。自分もなんですよって。話したいですよね。
 

一番大切なのは誰かと一緒にいることです。人を愛することかな。

それが無かったら、人との付き合いがなくなるし、だから家族でも、親も、友人もそうだけど、やっぱり人との関係が大事ですね。人を好きにならないと何事もうまくいかないですよ。

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